皆さんはカンパチという魚をご存知でしょうか?
カンパチはスズキ目アジ科ブリ属に分類される海水魚の一種で、大きな体が特徴的な魚です。
また、カンパチは成長するにつれて名前が変わる出世魚の一種でもあります。
さて、そんなカンパチですがどのように生活をし、どのような特徴を持っているのか気になりませんか?
今回はカンパチの生態について解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
カンパチの生態とは?
カンパチの生態を解説する前にカンパチの基本情報について軽く触れておきたいと思います。
カンパチの基本情報をまとめると次のようになります。
基本情報
名前 | カンパチ |
英語表記 | amberjack・greater amberjack・purplish amberjack |
学名 | seriola dumerili |
分類 | スズキ目 アジ科 ブリ属 |
体長 | 約60~200cm |
体重 | 約1~80kg |
生息地 | 日本海・太平洋・地中海・メキシコ湾 |
餌 | 小魚・甲殻類・頭足類 |
カンパチは英語で表記すると「amberjack」となり、「greater amberjack」や「purplish amberjack」と表現する場合もあります。
また、「amberjack」にはアジ科ブリ属の魚という意味も含まれています。
そのため同じアジ科ブリ属に分類されるブリやヒラマサなどの英語表記も「amberjack」という言葉が使われており、ブリは「Japanese amberjack」、ヒラマサは「Yellowtail amberjack」と表現することができます。
ブリやヒラマサの英語表記は何通りもあるので「amberjack」で統一して覚えておくと良いかもしれませんね。
ちなみに学名の「seriola dumerili」はそのままカンパチという意味になります。
また、地中海は水温が比較的低いため天然ものより養殖ものの方が多いです。
それでは本題のカンパチの生態について解説させていただきたいと思います。
カンパチの生態その1 暖かい海に生息している
カンパチは暖かい海に生息しています。
カンパチは暖かい海を好んでおり、水温が20~30度の比較的暖かい所にしか姿を現しません。
なぜ水温が高い所にしか生息していないのでしょうか?
その理由はカンパチの健康面にありました。
カンパチは水温が著しく低い(13度以下)または高い(32度以上)と成長が止まってしまいます。
また、水温が9度を切ると命を落としてしまうことがあります。
カンパチの生態その2 海の深い所に生息している

Image by Free-Photos from Pixabay
カンパチは海の深い所に生息しています。
一般的には水深約20~70m地点に生息していると言われており、水深約300m地点で捕獲されたこともあるそうです。(;’∀’)
また、カンパチは産卵期を迎えると深い所から比較的浅い所まで上がってくることがあります。
カンパチを釣りたいと考えている方は産卵期(春~夏)に狙ってみるのも良いかもしれませんね。
カンパチの生態その3 群れで回遊を行う
カンパチは群れで回遊を行います。
カンパチの群れは春から夏にかけて北上し、冬に春にかけて南下していきます。
カンパチは温度が低くなると健康面に影響を及ぼすので、南下は海水温が低くなる前に行います。
また、カンパチは非常に仲間想いの魚で、群れの仲間が疲れて動けなくなると回復するまでずっと待っています。
なんて優しいのでしょう・・・
カンパチの生態その5 春から夏にかけて産卵期を迎える
カンパチは春から夏にかけて産卵期を迎えます。
具体的には3月~8月の水温が20度以上30度以下の所で行われます。
カンパチの稚魚は「モジャコ」と呼ばれており、これはブリの稚魚と同じ名前となっています。
モジャコは生まれると「藻」に絡みついて生活をし、ある程度まで成長すると自分の力で生活をするようになります。
カンパチの生態その6 肉食の魚である
カンパチは肉食の魚です。
稚魚のころは小さなプランクトンを食べて生活をしますが、大きくなると甲殻類や頭足類、小魚などを食べるようになります。
ゆっくり噛んで食べるのではなく一気に丸飲みをします。(;’∀’)
カンパチの生態その7 体が大きい
カンパチは体が非常に大きな魚です。
他のアジ科の魚と比べると250cmの個体が確認されているヒラマサに次いで2番目に大きな魚です。
また、海外では体長200cmで体重70kgの個体が釣り上げられたという記録が存在するそうです。
カンパチの生態その7 夏に旬を迎える
カンパチは夏に旬を迎える魚です。
夏に水揚げされるカンパチは産卵期真っただ中であるため脂が乗っており非常に美味です。
ですが、カンパチは他の魚ほど時期による味の違いがありません。
そのため旬の時期以外でも美味しく食べることができます。
ちなみに1年を通して水揚げされているため旬が分かりにくいという声も上がっているそうですよ。(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カンパチの生態について解説させていただきました。
今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。
・暖かい海に生息している
・深い所に生息している
・群れで回遊を行う
・春から夏にかけて産卵期を迎える
・肉食の魚である
・体が大きい
・夏に旬を迎える
カンパチは1年を通して美味しく食べることができる魚です。
スーパーに置いてあることも多いので見かけたらぜひ1度買って食べてみてください。
というわけで今回は以上となります。
お楽しみいただけたでしょうか?
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
コメント