皆さんはカピバラを見たことがありますか?
カピバラは南アメリカに生息しているネズミの仲間で、他のネズミと比べると最も大きな種類となります。
動物園では触れ合い体験や撮影会などが開かれており、その人気は留まることを知りません。
さて、そんなカピバラですがどのような特徴がありどのような習性を持っているのか気になりませんか?
今回はカピバラの生態について解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
カピバラの生態とは?
カピバラの生態を紹介する前にカピバラの体長や体重、生息地などの基本情報について軽く紹介させていただきます。
カピバラの基本情報をまとめると次のようになります。
基本情報
名前 | カピバラ |
英語表記 | Capybara |
学名 | Hydrochoerus hydrochaeris |
分類 | ネズミ目 テンジクネズミ科 カピバラ属 |
体長 | 約100~135cm |
体重 | 35~66kg |
歯の長さ | 無限(自分で削って調節する) |
生息地 | ブラジル・コロンビア・ベネズエラ・ガイアナ・スリナムなど |
主食 | 雑草・水草・果物・野菜など |
学名の意味は分類の意味と同じになります。
体長は約100~135cmくらいまで成長し、これは小学生と同じくらいの数字となります。
体重は35~66kgくらいになります。体長の割にはかなりぽっちゃりしていますね。(笑)
歯は手入れをしない限り無限に伸び続けます。長くなって邪魔になると自分で削って調節します。
南アメリカのアマゾン川付近に生息しており、草食動物なので雑草や水草などを食べて生活をしています。
それでは本題のカピバラの生態について解説させていただきたいと思います。
前足と後ろ足とで本数が違う
カピバラは前足と後ろ足とで指の本数が異なっており、前足に4本、後ろ足に3本の指が生えています。なぜ本数が違うのでしょうか?
カピバラはネズミの仲間ですが実は泳ぐのも得意で、足の指と指の間には水かきが付いています。
つまり、前足の指の数が多い理由は泳ぎやすくするためであるということが言えるでしょう。
また、人間の手の指が足の指よりも長いのは手で作業をしやすくするために進化したためであると言われています。
カピバラも人間と同じような進化の道を辿ったのかもしれませんね。
泳ぐのが得意
先ほどにもちらっと解説しましたが、カピバラは泳ぐのが得意な動物です。
前足についている水かきを駆使して犬かきで泳ぎ、潜水なんかもできたりします。
なぜ泳ぎが得意なのか?その理由はカピバラが生息しているアマゾン川の環境に秘密がありました。
カピバラが生息しているアマゾン川周辺にはジャガーやアナコンダ、コモドドラゴンなどの外敵がうじゃうじゃいます。(;’∀’)
カピバラはこれらから身を守るため川の中へ一時的に避難することがあります。ですがその際に泳げなかったら本末転倒ですよね。
つまり、外敵から身を守るために進化したということが言えるでしょう。
群れで行動する
カピバラは群れで行動する動物です。
先ほども紹介した通りアマゾン川周辺には危険が多く、赤ちゃんカピバラなどは外敵の恰好の的となっています。
親カピバラは群れを作って赤ちゃんカピバラを守っています。子ども思いの優しい行動ですね。
オスとメスの親カピバラを中心に約10~20頭、多い時はそれ以上の群れを形成します。
また、群れは赤ちゃんカピバラを守るだけではなく、くっついて体を温めるという目的もあります。
歯が伸び続ける
カピバラの歯は伸び続けます。
手入れをせずにずっとほったらかしにしておくと永遠に伸び続けるので、(笑)ある程度まで伸びたら自分で削って調整します。
調整は岩や石、木などを歯に打ち付けたりかじったりして行います。
ちなみに動物園では調整を定期的に行えるようにあらかじめそれらが用意されています。
また、歯を削るのはカピバラだけではなくネズミ目に分類される全ての動物に同じことが言えます。
暖かい所を好む
カピバラは暖かい所を好む動物です。
例えばテレビ番組などでカピバラが温泉に入っている様子が放送されている時がありますよね。
あれはカピバラが暖かい所を好んでいるのが分かるいい例で、温泉に入る理由はカピバラが生息している南アメリカよりも日本が寒いためです。
また、カピバラが温泉に入っている映像を見るとほとんどが群れで入っているということが確認できます。
「温泉×群れ」でより温かくしようとしているのかもしれませんね。
足が速い
意外と思われるかもしれませんがカピバラは足が速い動物です。
カピバラが生息しているアマゾン川付近は外敵が多く、危険にさらされることも少なくありません。
足が速くなった理由は泳げるようになった理由と同じで外敵から身を守るためです。
また、時速で換算してもかなり速く、最高速度は時速50kmにも及びます。
これはマウンテンバイクを全力で漕いだ時とほぼ同じで、人類最速のウサインボルトの速さ(時速44km)を6上回る数字になります。
は、速い・・・(;’∀’)
鳴き声が複数存在する
カピバラは鳴き声が複数存在します。
状況によって鳴き声を使い分けることが可能で、具体的には次のようになります。
・キュルキュル・・・仲間同士で会話をする時に使われる
・ゴッゴッ・・・威嚇をする時に使われる
・ピーピー・・・母親に甘える時に使われる
毛が硬い
カピバラの毛は非常に硬いです。
一見すると柔らかそうにも見えますが実際のところは非常に硬く、たわしと同じくらい硬いと言われることも多いです。(笑)
毛は成長するにつれて伸びていき、場合によっては5cmを超える時もあります。
とは言え生まれた時からずっと硬いのかと言われるとそうではありません。
生まれてから1年ほどの間はずっと柔らかく、そこからどんどん硬くなってくるという感じですね。
モリージョと呼ばれる臭腺がある
カピバラにはモリージョと呼ばれる臭腺があります。
このモリージョはオスにのみ備わっているのでメスのカピバラには見られません。
モリージョは鼻の近くにある黒い突起部分で、そこにだけ毛が生えていません。
モリージョからは白い液体が放出され、においをつけたり縄張りを造りたい時などに使われます。
まとめ
カピバラの生態について解説させていただきました。
今回紹介させていただいた生態をまとめると次のようになります。
・前足と後ろ足とで本数が違う
・泳ぐのが得意
・群れで行動する
・歯が伸び続ける
・暖かい所を好む
・足が速い
・鳴き声が複数存在する
・毛が硬い
・モリージョと呼ばれる臭腺がある
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