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カクレクマノミの生態とは?詳しく解説!


皆さんはカクレクマノミという生き物をご存知でしょうか?

カクレクマノミとはオレンジ色の体に白いラインが入っている非常に美しい海水魚です。

某アニメーション映画のモチーフにもなったのでご存知の方も多いのではないでしょうか。(笑)

さて、そんなカクレクマノミですがどのような生活をし、どのような特徴を持っているのかご存知でしょうか?

今回はカクレクマノミの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。

早速見ていただきましょう。

目次

カクレクマノミとは?

カクレクマノミの写真

名前 カクレクマノミ
英語 Anemonefish,Clownfish,Clown anemone fish
学名 Amphiprion ocellaris
分類 スズキ目 スズメダイ科 クマノミ属
体長 約2~15cm
体重 不明
生息地 インド洋,西太平洋,南シナ海など
甲殻類,小魚,プランクトンなど

カクレクマノミとはスズキ目スズメダイ科クマノミ属に分類される海水魚で、インド洋や西太平洋、南シナ海などに生息しています。

カクレクマノミは暖かい所を好んでいるため、水温が約24~26度の温帯の海に生息しています。

食性は肉食甲殻類や小魚、プランクトンなどを食べて生活しています。

また、カクレクマノミは数多く存在するクマノミの一種であり、全部で28種類のクマノミが存在します。

ちなみにカクレクマノミは稀にクラウンアネモネフィッシュと呼ばれることもあります。

カクレクマノミの生態とは?

カクレクマノミの写真

カクレクマノミはどのような生活をし、どのような特徴を持っているのでしょうか?

この項目ではカクレクマノミの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。

イソギンチャクと共生している

イソギンチャクの写真

カクレクマノミはイソギンチャクと共生している魚です。

そのため食事や就寝などはイソギンチャクの中で行われており、イソギンチャクの食べ残しを食べることもあります(逆も然り)。

ですがイソギンチャクは刺胞(しほう)という毒針を持っており、これは浴びると神経が麻痺したり呼吸困難に陥ったりする非常に強力なものです。

この刺胞は自己防衛や捕食の際に使われており、近づいてきた魚に対して反射的に発射されます。

カクレクマノミの写真

ではなぜカクレクマノミに刺胞を発射しないのか、その理由はカクレクマノミの体を覆っている粘液にありました。

カクレクマノミの粘液にはマグネシウムが多く含まれており、イソギンチャクはマグネシウムの含有量が少ない魚にしか刺胞を発射しません。

イソギンチャクがカクレクマノミを襲わないのは体の粘液にマグネシウムが多く含まれているためです。

ちなみに一部のイソギンチャクとは共生できないことが確認されています。

性転換することがある

トイレのマークの写真

カクレクマノミは性転換することがある魚です。

前提としてカクレクマノミの子供は必ずオスで生まれてきます。

ですが生まれてくる全ての子供がオスでは子供を産むことができないですよね。

そのためオスの個体がメスの個体へと性転換{雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)}することがあり、これは群れの中で一番大きな個体に見られる現象です。

その後この個体の次に大きなオスの個体と生殖を行い、やがて岩場に作られた産卵床に卵を産み付けます。

つまり、カクレクマノミが性転換するのは生殖のためであることが分かります。

群れのうち二匹しか結ばれない

カクレクマノミの写真

カクレクマノミの群れのうち結ばれるのは二匹のみです。

先ほども紹介しましたがカクレクマノミは生まれつきオスで、群れの中で一番大きな個体が生殖を行うためにメスへと性転換します。

例えばA~Jの十匹のオス個体がいるとします(A>B>C>D>E>F>G>H>I>J)。

この場合最も大きなAの個体がメスになりAの次に大きなBの個体と結ばれ、結ばれたAとBはやがて群れを去ります。

すると次はCの個体がメスとなりDの個体と結ばれ、その後EとF、GとH、IとJというように続いていきます。

つまり小さな個体ほど結ばれる時期が遅くなるということが分かります。

大人しい性格をしている

カクレクマノミは大人しい性格をしています。

そのため他の魚との仲も非常に良好で、喧嘩が勃発することもほとんどありません。

同種同士の仲も悪くはありませんが、縄張り争いで喧嘩をすることが時々あります。

寿命が長い

カクレクマノミは寿命が非常に長い魚です。

カクレクマノミは他の海水魚と比べても寿命が非常に長く、基本的には約10~20年生きると言われています。

また、最も長く生きたカクレクマノミはギネス世界記録に認定されており、なんと43年も生きることができたそうです。

環境によって色が変わる

カクレクマノミの写真

カクレクマノミは環境によって色が変わる魚です。

水質の良い環境であると鮮やかなオレンジ色に、逆に水質が余り良くない環境だと薄いオレンジ色になります。

また、時々真っ黒な体に白いラインが入っている個体が存在しますがこれはカクレクマノミではなくクマノミです。

まとめ

カクレクマノミの生態について解説させていただきました。

今回紹介させていただいた生態をまとめると次のようになります。

・イソギンチャクと共生している

・性転換することがある

・群れのうち二匹しか結ばれない

・大人しい性格をしている

・寿命が長い

・環境によって色が変わる

カクレクマノミは色鮮やかでかわいい魚です。

水族館で展示されていることも多いので一度会いに行ってみてください。(笑)

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