ゾウといえば長い鼻と大きな耳が特徴的な動物ですよね。
この鼻と耳は元々小さかったため、ゾウの生活は非常に窮屈なものでした。
時間がたつにつれて鼻は餌を食べやすくするために、耳は日光を遮るためにどんどん進化していきました。
さて、そんなゾウですがどのような生活をし、どのような特徴を持っているのかご存知でしょうか?
今回はゾウの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
ゾウとは?
ゾウとはゾウ目ゾウ科に分類される動物で、東南アジアや南アジア、アフリカなどに生息しています。
現在地球上にはアジアゾウ属に分類されるアジアゾウとアフリカゾウ属に分類されるアフリカゾウ、マルミミゾウが存在します。
この他にもインドゾウやスマトラゾウ、ボルネオゾウなどが存在しますが、これらは全てアジアゾウ属とアフリカゾウ属の亜種に分類されます。
そのためアジアゾウやアフリカゾウ、マルミミゾウがゾウの中でも代表的な種類となっています。
食性は草食で、草や果物、野菜などを食べて生活しています。
参考 ゾウ コトバンク
ゾウの生態とは?
ゾウはどのような生活をし、どのような特徴を持っているのでしょうか?
この項目ではゾウの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
鼻が長い
ゾウの特徴といえばやはり鼻が長いことでしょう。
ゾウの鼻が長くなったのはゾウの体に突然変異が起きたためです。
つまり現在生き残っているゾウは突然変異したゾウの子孫ということになります。
ではなぜ鼻が長いのか、それは食事や水分補給をしやすくするためです。
ゾウは元々湿地や森林などに生息していましたが、途中から活動範囲を草原に移すことになります。
草原は湿地や森林などと違って外敵の数が多いため、餌を食べている時に襲われてしまうことがありました。
その後環境に順応できるように進化していった結果、現在のような姿に落ち着きました。
耳が大きい
ゾウは耳がとても大きな動物です。
元々小さな耳が大きくなったのは鼻が大きくなった理由と同様に突然変異が起きたためです。
皆さんはゾウが耳をばたばたと動かしているのをご覧になったことはありませんか?
ゾウの耳には多数の血管が張り巡らされており、この血管に風を当てることで体温を調節することができます。
ちなみに大きな耳には直射日光を遮るという役目も含まれています。
嗅覚が発達している
ゾウの嗅覚は非常に発達しています。
東京大学が発表した研究結果によるとゾウには嗅覚受容体(匂いを感じ取る物質)が約2000個存在することが判明したそうです。
他の生き物の嗅覚受容体の数はそれほど多くなく、例えば人間が約400個、犬が約800個、ラットが約1200個になります。
低周波、超低周波を出して遠くにいる仲間と会話ができる
ゾウは低周波、超低周波を使って遠くにいる仲間と会話をすることができます。
ゾウが体から出す周波数は10~100Hzと言われており、主に用いているのは10Hzあたりの周波です。
自分がいる所から約10km圏内にいる仲間へ周波を飛ばすことが多いですが、天気が良い日や深夜などにはなんと50kmや100km離れている仲間とも会話をすることもあります。
100km先にいる仲間と会話・・・最早意味不明ですよね。(笑)
まとめ
ゾウの生態について解説させていただきました。
今回紹介させていただいた生態をまとめると次のようになります。
・代表的な種類にアジアゾウ、アフリカゾウ、マルミミゾウが存在する
・長い鼻は環境に順応するために伸びた
・耳には多数の血管が貼り巡っており、そこに風を当てて体温を調節する
・嗅覚が非常に発達している
・低周波、超低周波を活用して遠くにいる仲間と会話ができる
・絶滅危惧種に指定されている
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