フラミンゴといえば鮮やかなピンク色の体が魅力的ですよね。
フラミンゴが動物園の入り口近くにいる理由は鮮やかなピンク色で来園者の気持ちを落ち着かせるためだそうです。
ちなみにピンク色には人間に幸福感や安心感、開放感などを与えることが分かっているそうです。
さて、フラミンゴといえば片足で立っている姿が印象的ですが「なぜ」片足で立っているのかご存知でしょうか?
今回はフラミンゴが片足で立っている理由について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
フラミンゴとは?
フラミンゴとはフラミンゴ目フラミンゴ科フラミンゴ属に分類される動物で、アフリカや中南米、ヨーロッパなどに生息しています。
フラミンゴは細長い足が特徴的な動物で、全身がピンク色に覆われています。
フラミンゴは干潟や塩湖などに生えている藍藻(らんそう)を食べて生活しています。
藍藻とは藻類の一種で、水槽の水を変えていない時に発生する緑色の物体と同じものです。
体長は約120~140cm、体重は約2.0~4.0kgほどになります。
フラミンゴが片足で立っている理由とは?
ではフラミンゴはなぜ片足で立っているのでしょうか?
フラミンゴが片足で立っている理由についてはいくつかの説が存在します。
この項目ではフラミンゴが片足で立っている理由について詳しく解説させていただきたいと思います。
体のバランスを保つため
まず最初に紹介するのは「体のバランスを保つため」という説です。
2017年にジョージア工科大学のヤング・ホイ・チャン、エモリー大学のレナ・ティンという二人の研究者がある実験を行いました。
その実験とはフラミンゴの死体を立たせて、片足立ちと両足立ちのどちらの方がバランスを保てるかというものでした。
その結果、両足立ちよりも片足立ちの方がバランスが取れるという研究結果がでました。
ちなみに両足で立たせた時は直ぐに倒れてしまったそうです。
この研究結果は強烈な説得力を生み、現状ではこの説が最も有力とされています。
筋肉への負担を減らすため
続いて紹介するのは「筋肉への負担を減らすため」という説です。
具体的にどういうことなのかというと両足ではなく片足で立つことで筋肉への負担を減らしているのではないかという説です。
先ほど紹介した実験はフラミンゴの死体を両足で立たせると直ぐに倒れたというものでしたよね。
つまり、両足で立たせた死体が倒れたのは筋肉への負担が大きくなったからだと仮定することができます。
「両足で立つ」=「フラミンゴの筋肉へ負担を与えている」のであればこの説も納得することができます。
体温を下げないようにするため
続いては「体温を下げないようにするため」という説です。
フラミンゴは干潟や塩湖のような水が貯まっている場所に生息しているため、体温を下げないように片足で立っているのではないかという説です。
確かに両足で立つよりも片足で立つ方が水に触れる面積が少なくなるので体温を保てそうですよね。
ですがフラミンゴなどの鳥類は環境に応じて体温を一定に保つことができる恒温動物です。
そのため干潟や塩湖の水温が低ければ自身で体温を調節することができます。
なのでこの説の信憑性は個人的には薄いかなあと考えます。
参考 恒温動物 コトバンク
寒いため
最後に紹介するのはシンプルに寒いからという説です。(笑)
ですがこちらも先ほどと同様に寒いのであれば体温を調節することができます。
そのためこちらの説の信憑性もあまり高くないでしょう。
まとめ
フラミンゴが片足で立っている理由について解説させていただきました。
今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。
フラミンゴが片足で立っている理由には以下の4つが存在
・体のバランスを保つため
・筋肉への負担を減らすため
・体温を下げないようにするため
・寒いため
体のバランスを保つためという説が最も有力とされている
「バランスを取るため」という説が最も有力とされていますが、勿論これ以外の説が100%間違っているというわけではありません。
今後の研究で新しい事実が浮き彫りになるかもしれませんね。
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