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かんぴょうの原料とは?詳しく解説!


突然ですが皆さんはかんぴょうといえばどのような料理を想像しますか?

煮物や和え物、巻き寿司など魅力的な料理が数多くありますよね。

さて、そんなかんぴょうですが何からできているのかご存知でしょうか?

今回はかんぴょうの原料は何なのか、詳しく解説させていただきたいと思います。

早速見ていただきましょう。

目次

かんぴょうとは?

かんぴょうの写真

かんぴょうとは夕顔というウリ科の植物に生えている実(ふくべと言う)を細く削って乾燥させたものです。

かんぴょうは元となる夕顔がウリ科の植物であるため、夏に最も旬を迎える野菜です。

日本で消費されているかんぴょう(夕顔)のほとんどが中国で栽培されたもので、その割合は中国産が8割、日本産が2割となっています。

また、日本では栃木県での生産量が最も多く全体の99%を占める国内トップシェアを誇っています。

参考 かんぴょう コトバンク

かんぴょうの原料とは?

かんぴょうの写真

もう出てしまいましたが、(笑)かんぴょうとは夕顔というウリ科の植物に生えているふくべを細く削って乾燥させたものです。

梅雨明けごろから夏の終わりまでの間に最も旬を迎え、7月頃からかんぴょうを出荷するための準備が始まります。

また、ふくべを削っていくことを「かんぴょう剥き」と呼び、2、3日乾燥させた後に全国へ出荷されます。

かんぴょう剥きは出刃包丁やカンナで直接削る方法と、専用の機械にセットして削る方法の2種類のやり方が存在します。

実際にかんぴょう剥きを行っている様子です。

こちらは専用の機械を用いた削り方ですね。

かんぴょうの原料になる夕顔とは?

ユウガオの写真

夕顔とはスミレ目ウリ科ユウガオ属に分類される一年草(種をまいてから一年の間に枯れる植物のこと)で、中国や日本で栽培されています。

夕方に花を咲かせ翌日にしぼむという特徴からこの名前が付けられたと言われており、細長いナガユウガオと丸いマルユウガオの2種類が存在します。

ナガユウガオは苦みが強いためかんぴょうを作るのにはあまり適していません。

そのためほとんどのかんぴょうがマルユウガオから作られています。

夕顔はウリ科の野菜なのできゅうりやかぼちゃ、すいかなどと同じように夏に旬を迎えます。

夕顔の歴史は非常に長く、なんと平安時代から栽培されています。

ちなみに紫式部が執筆した源氏物語の第4巻に登場する主人公の名前も夕顔となっているそうです。

夕顔の写真

ナガユウガオ

出典:コトバンク ユウガオ

マルユウガオ

また、名前が似ていることからアサガオやヒルガオ、ヨルガオなどと同じ種類だと勘違いしてしまいがちですが属する科が違うので関係性はありません。

アサガオやヒルガオ、ヨルガオはヒルガオ科に、ユウガオはウリ科にそれぞれ分類されます。

参考 夕顔 コトバンク

かんぴょうの原料が栃木県で栽培されている理由とは?

栃木県は日本で最もかんぴょうが生産されている場所であり、中でも下野市は県内の生産量第一位を誇っています。

栃木県だけ異常に生産数が多いのはなぜなのでしょうか?

その秘密はかんぴょうを作る際に使う土壌にありました。

関東地方は火山灰が降り積もってできた地層が形成されており、栃木県もその例外ではありません。

この火山灰が貯まってできた土壌のことを「関東ローム」、関東ロームでできた地層のことを「関東ローム層」とそれぞれ呼びます。

粘土が約3~4割程度含まれている土壌をロームと呼び、粘土なので水はけが非常に悪いことでも知られています。

地層の写真

水はけが悪いためかんぴょうの栽培には適さないと思われがちですが、関東ローム層は粘土以外の土や塵が程よく混ざっており、水はけがよく吸水性にも優れています。

栃木県でかんぴょうの生産量が多い理由は、関東ローム層の土が栽培に適しているためです。

まとめ

かんぴょうの原料について解説させていただきました。

今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。

かんぴょうの原料は夕顔の実(ふくべ)

ほとんどが中国で栽培されており、日本では栃木県で最も栽培されている

ナガユウガオは苦いためほとんどのかんぴょうがマルユウガオから作られている

栃木県での生産量が多いのは土壌が栽培に適しているため

かんぴょうは様々な料理に使える非常に便利な食べ物です。

食べたことがない方は是非一度試してみてください。

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