シャチといえばかわいい見た目と白黒の体が特徴的な動物ですよね。
シャチには穏やかなイメージがありますが怒ると凶暴で、殺傷能力も非常に高いそうです。
さて、そんなシャチですがどのような生活をし、どのような特徴を持っているのかご存知でしょうか?
今回はシャチの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
シャチとは?
シャチとはハクジラ亜目マイルカ科に分類される動物で、日本やカナダ、ノルウェーなど幅広い場所に生息しています。
シャチはハクジラ亜目マイルカ科に分類されるためクジラやイルカなどの仲間として扱われています。
食性は肉食でペンギンやアザラシ、シロクマなど(その他多数)を食べて生活しています。
また、シャチは冷たい海を好んでいるため東シナ海やメキシコ湾などの暖かい海では見ることができません。
参考 シャチ コトバンク
シャチの生態とは?
シャチはどのような生活をし、どのような特徴を持っているのでしょうか?
この項目ではシャチの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
自然界で最強の生き物と言われている
シャチは自然界で最強の生き物と言われている動物です。
水族館ではかわいい姿を見せていますが、自然界では全くと言って良いほど敵がいない最強の動物です。
なぜ最強と言われているのか?その強さの秘訣は恵まれた体型や泳ぐ速さ、咬合力(咬む力)の強さなどにありました。
例えばオスのシャチの場合最大で全長約10m、体重約10t、泳ぐスピード時速60~70km、咬合力約1億にまで成長します。
参考までにそれぞれの比較対象を用意しました。↓
・全長10m・・・サイの約2.5倍
・体重10t・・・アジアゾウの約2倍
・スピード時速60~70km・・・ホオジロサメの最高速度(時速56km)より速い
・咬合力1億・・・ワニの咬合力の約2倍
もはや化け物です。(笑)
こんな体に襲われたらひとたまりもありません。
様々な姿が存在する
シャチには様々な姿が存在します。
上の画像ではType A~Type Dというように分類されていますが、英名もそれぞれに存在します。
それぞれの名称と特徴をまとめると次のようになります(カッコ内は英名)。
・Type A(Whale eater killer whale)・・・海の沖に生息する。クジラを好んで食べる
・Type B(Mammal eater killer whale)・・・流氷が多い沿岸に生息する。哺乳類を好んで食べる
・Type C(Fish eater killer whale)・・・・Type Bと同様に流氷が多い沿岸に生息する。魚を好んで食べる
・Type D(英名はまだ存在しない)・・・2004年に新たに発見された種類。魚を好んで食べる
賢い
シャチはとても賢い動物です。
例えばクジラを息ができないように群れで囲んだり、赤ちゃんシャチに狩りを覚えさせるために獲物を仕留めず半殺しにしたりすることができます。
また、イルカとシャチのどちらがショーの練習を速くマスターできるか実験を行ったところ、シャチの方が圧倒的に早くマスターすることができました。
シャチは新しい道具が出てきても全く動じませんでしたが、イルカは警戒して直ぐに動くことができなかったそうです。
シャチは元々の知能が高いということもありますが、海に敵がいないため警戒心がほとんど無いのかもしれませんね。
群れで行動することが多い
シャチは単独で行動することはあまりなく、群れで生活することが多い動物です。
そのため狩りも群れで行っており、獲物を見つけたら仲間と連携して仕留めます。
例えば堤防で休憩しているアザラシを見つけた場合は海からジャンプして突進したり、海に引きずり込んだりして捕食します。
また、流氷の上にいるシロクマを見つけた場合は仲間同士で波を起こして海に落とし、海に落ちたと同時に捕食します。
嗅覚がない代わりに視力と聴力が発達している
シャチには嗅覚がない代わりに視力と聴力がとても発達しています。
例えばシャチは超音波を自由自在に操ることを得意としており、この超音波はエコロケーション(エコーロケーション、反響定位)と呼ばれています。
この超音波を口から発して他の仲間がキャッチすると、仲間や獲物がどこにいるのかを把握することができます。
まとめ
シャチの生態について解説させていただきました。
今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。
・自然界で最強の生き物と言われている
・様々な姿が存在する
・賢い
・群れで行動することが多い
・嗅覚がない代わりに視力と聴力が発達している
シャチは海のなかではほぼ無敵の存在です。
もしかすると近い将来、シャチが海の生き物を食べつくす日が来るかもしれません。
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