突然ですが皆さんの利き手は右手ですか?それとも左手ですか?
中には両利きの方もいらっしゃるかもしれませんね。
さて、皆さんは世界人口のうちどれくらいの人が右利き・左利きなのかをご存知でしょうか?
今回は右利きと左利きの割合について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
右利き・左利きとは?
右利きは右手の方が発達していること、左利きは左手の方が発達していることをそれぞれ指しています。
人の利き手が決まる年齢・タイミングは諸説ありますが、「産まれる前~4歳」の間にはほぼ確実に決定されます。
年齢・タイミングとくると利き手が決まるメカニズムが気になるところですが、残念ながら結論付けられた説は未だにありません。
しかし、アメリカのアーノルド・ゲゼル(以下ゲゼル)という心理学者(小児科医)の研究で親の利き手が数%の確率で子どもに遺伝することが判明します。
ゲゼルは育児を始め子どもに関する分野に特化していたため説に強烈な説得力を生み、現状ではこの説が最も有力とされています。
ちなみに利き目や利き足、利き脳などの言葉も存在します。
参考 利き手 コトバンク
右利きと左利きの割合とは?
世界人口の約9割が右利き、残りの約1割が左利きです。
左利きの方はそこまで多くないイメージがありますが、さすがに少ないですね。
ですがこれは世界人口で見た割合なので国ごとに見るとかなりばらついています。
例えばアメリカは右が約98%で左が約2%と、左利きの割合が極端に少なくなっています。
余談ですがサウスポー(左利き)はスポーツを行う際に不意を付きやすいため、左利きの割合が少ない国では重宝されることがしばしばあります。
右利きの割合が左利きの割合を大きく上回っているのはなぜなのか?
ではなぜ右利きが多く、左利きが少ないのでしょうか?
この項目では右利きの割合が左利きの割合を大きく上回っている理由について詳しく解説させていただきたいと思います。
言葉が生まれたから
言葉が生まれたことで右利きの人が増えたと言われています。
今から約五万年ほど前の時代を生きていた人たち(現生人類,ホモサピエンス)は狩りやものづくりなどを複数人で協力しながら行っていました。
しかし当時は言葉という概念が存在しなかったため思うように意思疎通を図ることができない場面がしばしばありました。
それに対応するかの如く生まれたのが言葉です。
言葉が生まれたことによって狩りやものづくりの質が大幅に向上することとなりました。
また、人間は自分がする話をまとめたり相手の話を理解したりする時に左脳の活動が活発になります。
これは右利き・左利きに関わらず見られますが、利き手と逆の脳(右利きの人は左脳、左利きの人は右脳)の活動は特に活発になります。
つまり、言葉を使うようになったことで左脳が発達し、それに伴って右利きの人が増えたということが分かります。
遺伝したから
記事の最初にもちらっと紹介しましたが、利き手は遺伝することがあります。
例えば右利きの方同士で出産すると約9割の確率で右利き、約1割の確率で左利きの子が産まれてきます。
現在の右利きの割合を見てもこの数字は納得できますね。
逆に左利きの方同士で出産すると右利きが約7割、左利きが約3割と確率に大きな違いが生まれます。
なのでもしこれから左利きの方同士の出産が続けば右利きと左利きの割合に大きな変化が起きるかもしれません。(笑)
参考 利き手は何で決まるのですか? もしDNAで決まるならゲノム編集で変えることはできますか? KoKaNet!
幼少期に矯正したから
幼少期の矯正によって右利きになることがあります。
記事の最初あたりでも紹介しましたが、利き手は「産まれる前~4歳」の間でほぼ決定されます。
皆さんは幼少期に右手に箸を左手にお茶碗を持つようにと言われたことはありませんか?
作法に厳しいご家庭で育った方は一度くらい経験があるかもしれませんね。(笑)
これで矯正されることによってたとえ左利きで生まれていたとしても右利きになることがあります。
ちなみに矯正は大人になってからでも行うことはできますが、幼少期よりもハードルは上がると言われています。
※利き手の矯正は賛否両論あるので行う際には自己責任でお願いします
両利き(右利きでも左利きでもない)の割合とは?
世の中には両手で何でも器用にこなせる両利きの方が存在します。
ですが実際両利きの方はほとんど存在せず、両利きで産まれてくる確率は0%に近いと言われています。
後天的に両利きになることも不可能ではありませんが、その道はかなり困難を極めていると言えるでしょう。
また、動きによって左右の手を使い分けることをクロスドミナンスと言います。
例えば食事や筆記は右手で行い、投球や歯磨きは左手で行うというような感じです。
クロスドミナンスは両利きと混同されがちですが、動きによって左右の手を使い分けているため厳密に言えば違います。
まとめ
右利きと左利きの割合について解説させていただきました。
今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。
・右利きと左利きの割合は9:1で国ごとに見るとばらつきがある
・右利きが多いのは言葉の誕生や遺伝、幼少期の矯正など様々な理由が存在する
・両利きが産まれてくる確率はほぼ0%
・動作によって左右の手を使い分けるクロスドミナンスと両利きは別物
近年左利きの方のために様々なグッズが開発されており、左利きから右利きへの矯正は昔ほど行われなくなったそうです。
ですがお子様の利き手を左から右にしたいという親御様もまだまだいらっしゃると思われます。
お子様が喋れる年齢になっているのであれば意向を確認してみるのも良いかもしれませんね。
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