皆さんはロイヤルグラマという生き物をご存知でしょうか?
ロイヤルグラマとは体の半分が黄色でもう半分が紫色という何とも変わった特徴を持つ海水魚です。
ロイヤルグラマは色合いが美しいため、海水魚の中でも非常に人気の高い魚となっています。
さて、そんなロイヤルグラマですがどのような生活をし、どのような特徴を持っているのかご存知でしょうか?
今回はロイヤルグラマの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
ロイヤルグラマとは?
名前 | ロイヤルグラマ |
英語 | Royal grammar,Fairy basslet |
学名 | Gramma loreto |
分類 | スズキ目 グランマ科 グランマ属 |
体長 | 約3~8cm |
体重 | 不明 |
生息地 | カリブ海,大西洋西部 |
餌 | 小魚,甲殻類など |
ロイヤルグラマとはスズキ目グランマ科グランマ属に分類される海水魚で、カリブ海や大西洋西部に生息しています。
比較的暖かい海を好んでおり、水温がだいたい23~25度の所に生息しています。
ロイヤルグラマの食性は肉食で、小魚や甲殻類などを食べて生活しています。
また、オスとメスで体の違いがほとんどないため判別しにくいですが、オスの方が体と腹びれが少し大きくなっています。
ロイヤルグラマの生態とは?
ロイヤルグラマはどのような生活をし、どのような特徴を持っているのでしょうか?
この項目ではロイヤルグラマの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
臆病な性格である
ロイヤルグラマは非常に臆病な性格です。
そのため餌を調達する時以外はほとんど自分の巣にこもって生活しています。
ですが、ロイヤルグラマは縄張り意識が非常に強いため自分の縄張りに入ってきた魚には威嚇をする時があります。
臆病なのか怒りっぽいのか・・・(笑)
また、このような性格をしているためロイヤルグラマを飼育する際には一匹のみで行うことが推奨されてきました。
大きな水槽の中に巣をいくつか作ることで他の魚を一緒に泳がせることができますが、それでもロイヤルグラマ同士の飼育は控えた方が無難でしょう。
肉食の魚である
ロイヤルグラマは肉食の魚です。
ロイヤルグラマは体長が最大で8cmと小さいため、自身の体より小さな小魚や甲殻類などを食べて生活しています。
中でも甲殻類を好んでおり、イサザアミやイソギンチャクモエビ、コぺポーダなどを主に食べています。
また、ロイヤルグラマは基本的に臆病な性格ですが自身より小さな小魚や甲殻類に対しては非常に攻撃的な性格であることが分かっています。
性転換することがある
ロイヤルグラマは性転換することがあります。
メスはオスへ、オスはメスへと生まれ変わることがあります。
性転換を行うのはより多くの子孫を残すためで、パートナーの性別に会わせて性別を入れ替えます。
また、メスがオスへ生まれ変わることを雌性先熟(しせいせんじゅく)、オスがメスへ生まれ変わることを雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)と言います。
ちなみに性転換できる魚はロイヤルグラマの他にも多数存在し、約300種類の魚が性転換を行うことが確認されています。
寿命が短い
ロイヤルグラマは寿命が短い魚です。
他の小さな魚と比べるとまだ長生きする方ですが、それでも生きられるのは約2~3年ほどです。
また、ロイヤルグラマは白点病や松かさ病という病気にかかることがあります。
白点病とは白点虫という寄生虫が原因、松かさ病は水質が悪い所に発生する細菌が原因でそれぞれ発生します。
そのためもしロイヤルグラマを飼育するのであれば水質の管理を徹底しておいてください。
親子で孵化を見守る
ロイヤルグラマは産卵すると孵化するまで親子で見守ります。
ロイヤルグラマは性格上珊瑚礁や岩場などの隠れやすい所を好んでおり、産卵もそこで行います。
普通に産卵を行う場合が多いですが、産卵床(卵を産み付ける場所)を作って産卵することもあります。
ちなみに産み付けた卵は一週間程度で孵ります。
生まれるまで見守る・・・親の愛を感じますね。(笑)
まとめ
ロイヤルグラマの生態について解説させていただきました。
今回紹介した生態をまとめると次のようになります。
・臆病な性格である
・肉食の魚である
・性転換することがある
・寿命が短い
・親子で孵化を見守る
ロイヤルグラマは性格上飼育がかなり難しいそうです。
海水魚の飼育に慣れているという方であれば一度育ててみるのも良いかもしれませんね。
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