MENU

ラッコの生態とは?詳しく解説!


ラッコといえば貝を持ちながら背泳ぎしている様子が特徴的な動物ですよね。

僕自身水族館やドキュメンタリー番組などでラッコが泳いでいる様子を見ると非常に癒されます。

さて、そんなラッコですがどのような生活をし、どのような特徴を持っているのかご存知でしょうか?

今回はラッコの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。

早速見ていただきましょう。

目次

ラッコとは?

ラッコの写真

名前 ラッコ
英語 Sea otter
学名 Enhydra lutris
分類 食肉目 イタチ科 ラッコ属
体長 約100~130cm
体重 ♂約20~50kg ♀約20~30kg
生息地 北太平洋,北極海
ウニ類,貝類,魚類,甲殻類,鳥類など

ラッコとは食肉目イタチ科ラッコ属に分類される哺乳類で、北太平洋や北極海に生息しています。

ラッコの食性は雑食で、ウニ類や貝類、甲殻類など幅広い生き物を食べて生活しています。

ラッコは20世紀の初め頃に毛皮を狙った密猟者によって絶滅したと長年考えられてきましたが、1980年ごろに北海道沖の海で数十年ぶりに生存が確認されました。

また、ラッコとよく似ている動物にカワウソがいますが、カワウソはラッコと同じく食肉目イタチ科に分類されるため仲間として扱われています。

ちなみにラッコは他のイタチ科の動物と比べると体が最も大きくなっています。

ラッコの生態とは?

ラッコの写真

ラッコはどのような生活をし、どのような特徴を持っているのでしょうか?

この項目ではラッコの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。

背泳ぎで泳ぐ

ラッコの写真

ラッコは背泳ぎで泳ぐ動物です。

ラッコが背泳ぎ以外で泳いでいることはほとんどなく、眠る時以外は水面にぷかぷかと浮いていることが多いです。

ではなぜラッコは背泳ぎで泳ぐことが多いのか、それは餌を食べやすくしたり子どもをお腹の上に乗せたりと様々な目的があるためです。

皆さんはラッコが貝やウニなどを石のような硬いもので割っている様子を見たことがありませんか?

これは餌を食べやすくするために行われている行動で、常備している硬いもので割って中身を食べます。

また、産まれて間もない赤ちゃんラッコは泳ぐことに慣れていないため一人で泳ぐと溺れてしまうことも少なくありません。

そのため泳げるようになるまでは母親ラッコのお腹の上で生活しています。

毛量が多い

ラッコの写真

ラッコは毛量が非常に多い動物です。

ラッコの体1㎠あたりになんと約10万本の毛が生えており、全身の毛の量は約8~10億本となります。

全身にここまで大量の毛が生えていると毛づくろいも大変そうですが問題はありません。

なぜならラッコの体の関節は非常に柔らかくなっており、全身の毛を毛づくろいしやすいように進化しているからです。

ちなみにラッコの毛量は世界中のどの生き物よりも多いと言われています。

年を取るにつれて体が白くなる

ラッコの写真

ラッコは年を取るにつれて体が白くなる動物です。

体が白くなるタイミングは個体によって微妙に異なりますが、ほとんどのラッコは10歳を超えたあたりで体が白くなります。

また、親のラッコの体が速い段階で白くなると子どもの体が白くなるタイミングも速くなることがあるそうです。

つまり、ラッコの体が白くなるタイミングは個体や遺伝によってばらつきがあるということが分かります。

ちなみに10歳を超えても体が黒いままのラッコもいたそうです。

春に生殖を行う

ラッコの写真

ラッコは春になると生殖を行います。

ラッコは基本的に単独で行動しているため春になるとパートナーを探しに出かけ、その後見つけたパートナーと交尾を行います。

子どもは半年~一年ほどで孵り、先ほどにも紹介したように泳げるようになるまでは母親のお腹の上で生活します。

また、オスは一度交尾を終えるとすぐ他のメスのところへ行ってしまうため子育てに参加することはありません。

な、中々ヤンチャな奴ですね。(笑)

沿岸部に生息していることが多い

海岸の写真

ラッコは沿岸部に生息していることが多い動物です。

なぜ沿岸部に生息していることが多いのか、その理由はラッコが食べている餌にありました。

ラッコはウニ類や貝類、甲殻類などを食べて生活しており、これらはいずれも海岸の沿岸部に生息していることが多いです。

つまり、ラッコが沿岸部を好んでいるのは餌が豊富であることが理由の一つとして考えられます。

ちなみにラッコはあおむけで眠るとどこかへ流されてしまうことがあるため、海中に生えている藻類に捕まって眠ることもあるそうです。

基本的に単独行動を好む

狼の写真

ラッコは基本的に単独行動を好んでいる動物です。

時々十数~数百匹ほどの群れを作ることもありますが、これはかなり稀な例です。

雑食である

バーベキューの写真

ラッコの食性は雑食です。

記事の最初でも紹介しましたがラッコはウニ類、貝類、甲殻類、魚類、鳥類などを食べて生活しています。

魚類や鳥類も食べていますが、ウニ類や貝類、甲殻類を主に食べているのでそれらに比べると食べる頻度は少なくなります。

また、ラッコは体の関節が柔らかい上に脇腹あたりにたるみがあります。

お腹がいっぱいで餌を食べきれなくなった時はこの脇腹のたるみに余った食べ物をストックしておくこともできます。

ちなみにラッコは大食いの動物としても有名で、一日に自分の体重の約4分の1の量の餌を平らげています。

まとめ

ラッコの生態について解説させていただきました。

今回紹介させていただいた生態をまとめると次のようになります。

・背泳ぎで泳ぐ

・毛量が多い

・年を取るにつれて体が白くなる

・春に生殖を行う

・沿岸部に生息していることが多い

・基本的に単独行動を好む

・雑食である

今現在でラッコが飼育されている水族館は非常に少なく、片手で数えられるほどにまで減ってしまいました。

そのためラッコが好きな方や見たことがない方は早めに行っておくことをおすすめします。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる