テレビや冷蔵庫、電子レンジなどの電化製品を使うのにコンセントは欠かせない存在ですよね。
扱う電化製品の数が多いためたこ足配線を利用しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、そんなコンセントですが、そこから火災が発生する危険性があるということをご存知でしょうか?
今回はコンセントから出火するトラッキング現象について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
トラッキング現象とは?
トラッキング現象とはコンセントとプラグの間にたまったほこりに湿気が加わることで火災が発生してしまうことを指します。
コンセントとプラグの間にほこりがたまりそこに湿気が加わるとプラグの棒の間に小さな電流が流れ始めます。
この電流によりプラグの絶縁体部分が溶けてしまい、コンセントからプラグへ直接電気を通してしまいます。
これを放置しておくとコンセントの周りがだんだんと焦げていき、最悪の場合火災が発生してしまいます。
また、留守中や就寝時に起こることも少なくないので非常に深刻な問題となっています。
参考 トラッキング コトバンク
トラッキング現象が起こる原因とは?
ではなぜトラッキング現象は起きてしまうのでしょうか?
この項目ではトラッキング現象が起こる原因について詳しく解説させていただきたいと思います。
手入れが行き届いていない
トラッキング現象は手入れが行き届いていない所からの出火が非常に多いです。
例えばテレビの裏や冷蔵庫の裏などです。
掃除を頻繁に行っている方でもこのような場所はあまり手を付けないですよね。
手入れをしていないうちにほこりがたまってしまい、そこに湿気が加わることで火災が発生してしまいます。
そのためこまめに掃除をしておくことをおすすめします。
しょっちゅうとまでは言いませんが念のため一か月に一度くらいは掃除をしておいた方が良いかもしれません。
プラグを奥まで差し込んでいない
プラグをコンセントの奥まできっちりと挿し込んでいないとトラッキング現象が起こりやすくなります。
先ほども紹介しましたが、トラッキング現象はコンセントとプラグの間のほこりに湿気が加わることで発生します。
そのためプラグが外れかけていたりするとほこりがたまりやすく、火災が発生する可能性が上がります。
特にずっと挿しっぱなしにしているプラグなどは少し外れかけていることがあります。
そのためきっちりと挿さっているかどうかをこまめに確認しておくことをおすすめします。
部屋の湿度が高い
部屋の湿度が高いとトラッキング現象が起こりやすくなります。
トラッキング現象はコンセントとプラグの間のほこりに湿度が混ざる事で起こる現象です(何度もすみません笑)。
そのため部屋の湿度が高いと火災が発生する可能性が上がります。
また、日本は湿度が高い国として知られており、特に梅雨から夏の間が一年の間で最も湿度が高くなります。
そのためこの時期は特に気を付けておいた方が良いでしょう。
トラッキング現象の対策とは?
ではトラッキング現象が起こらないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか?
この項目ではトラッキング現象の対策について詳しく解説させていただきたいと思います。
こまめに掃除をする
トラッキング現象の対策は何といっても掃除をすることに尽きます。
コンセントやプラグの周りにあるほこりをこまめに掃除しておくだけでも十分対策になります。
一般的には1年に1度掃除すると良いと言われていますが、ほこりのたまりやすさは各家庭によって違いがありますよね。
そのため気になる方は半年に1回、月に1回というように掃除をする頻度を増やすと良いでしょう。
除湿をする
除湿をすることはトラッキング現象の対策として非常に有効です。
先ほども紹介しましたが梅雨から夏にかけては湿度が高いためトラッキング現象が起こりやすくなります。
そのためこの季節は意識的に除湿を行うことをおすすめします。
具体的な除湿方法としましては除湿剤の利用やエアコンの除湿機能の利用などがあります。
使わない電化製品のプラグは抜いておく
皆さんのご家庭に使っていないけれどプラグを挿したままにしている電化製品はありませんか?
このような場合でもコンセントとプラグの間にほこりがたまってしまい、そこへ湿気が加わることで火災が発生する可能性があります。
そのため使っていない電化製品のプラグは抜いておくことをおすすめします。
また、少し余談になりますがプラグをコンセントに挿したままにしておくと待機電力という電気代が発生します。
プラグを抜いておくとトラッキング現象の対策になるだけではなく節電にも繋がります。
是非試してみてください。
まとめ
トラッキング現象について解説させていただきました。
今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。
・トラッキング現象とはコンセントとプラグの間にたまったほこりに湿気が加わることで火災が発生することを指す
トラッキング現象の原因は以下3つ
・手入れが行き届いていない
・プラグを奥まで差し込んでいない
・部屋の湿度が高い
トラッキング現象の対策は以下3つ
・こまめに掃除をする
・除湿をする
・使わない電化製品のプラグは抜いておく
トラッキング現象はほこりと湿度が関与しています。
こまめな掃除や除湿で対策してくださいね。
コメント