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キリンの首はなぜ長いのか?詳しく解説!


皆さんはキリンを見たことがありますか?

キリンといえば穏やかな草食動物として知られていますね。

もさもさと草を食べている姿を見ると微笑ましい気持ちになります。

さて、キリンといえば長い首が特徴的な生き物ですが「なぜ」長いのかご存知でしょうか?

今回はキリンの首はなぜ長いのか詳しく解説させていただきたいと思います。

早速見ていただきましょう。

目次

キリンとは?

キリンの群れの写真

キリンとは偶蹄目キリン科キリン属に分類される動物で、アフリカ中南部の草原やサバンナに生息しています。

キリンは首が非常に長く、その長い首を伸ばして高い所に生えている草や葉っぱを食べることができます

また、キリンは首以外にく舌も非常に長くその長さは何と約50cmにも及びます。

体長はオスが約5m、メスが約4~4.5m(顔から足までの高さです)になり、体重はオスが約800~1900Kg、メスが約600~1200Kgになります。

参考 キリンの生態とは?詳しく解説

キリンの首が長いのはなぜなのか?

マサイキリンの写真

結論から申し上げますとキリンの首が長い理由はまだ解明されていません

ですが3人の学者・科学者がキリンの首の長さについて様々な説を提唱しています。

この項目ではその説について詳しく紐解いていきたいと思います。

ジャン=バティスト・ラマルクの説

ジャンバティストラマルクの写真

「高い所に生えている草や葉を食べようとしているうちに首が伸び、それが子孫に遺伝した」

この説は最も有力な説とされていましたが、後ほど否定されることになります(後ほど解説)。

ゾウは餌を食べやすくするために鼻が伸びたと言われていますが、この説はこれに非常に近いですね。

これはフランスのジャン=バティスト・ラマルク(以下ラマルク)という生物学者が提唱した用不要説という説です。

用不要説とは簡単に言えば親の能力・特徴は子に遺伝するという考えです。

参考 用不要説 コトバンク

チャールズ・ロバート・ダーウィンの説

ダーウィンンの銅像の写真

「環境に順応するように突然変異した」

これはイギリスのチャールズ・ロバート・ダーウィン(以下ダーウィン)という自然科学者によって提唱され、自然選択説と呼ばれています。

自然選択説とは厳しい自然界を生き残るために突然変異したという考えです。

この説はラマルクが用不要説を提唱した50年後に提唱され、ラマルクの考えとは全く異なるものでした。

ダーウィンは「キリンの首が長いのは突然変異したからである」とラマルクの考えを否定しました。

参考 自然選択 コトバンク

フリードリヒ・レオポルト・アウグスト・ヴァイスマンの説

「環境に順応するために突然変異した。親の獲得形質は遺伝しない」

この説はドイツのフリードリヒ・レオポルト・アウグスト・ヴァイスマン(以下ヴァイスマン)という動物学者が提唱したものです。

ヴァイスマンはダーウィンの自然選択説を肯定していましたが、獲得形質の遺伝については否定していました

ダーウィンはラマルクを否定していましたが獲得形質の遺伝については否定していません。

ヴァイスマンは獲得形質が本当に遺伝するのかどうかを確かめるためにネズミの尻尾を切って子どもを産ませる実験を行いました

獲得形質が遺伝するのであれば生まれてきたネズミの尻尾は短くなるはずですよね。

ですが生まれてきたネズミの尻尾は正常で何度繰り返しても同じでした。

参考 アウグスト・ヴァイスマン Wikipedia

 

長くなってしまいましたがまとめると次のようになります。

ラマルクの要不要説・・・ヴァイスマンが否定 ダーウィンが一部否定

ダーウィンの自然選択説・・・ヴァイスマンが一部否定

このように考えがまとまることはなく、現在もキリンの首が長い理由は解明されていません。

キリンの首が長い理由はなぜ解明されていないのか?

考えている男性の写真

キリンの首が長い理由はなぜ解明されていないのでしょうか?

参考文献や化石などで当時の様子が確認できそうな感じはしますよね。

ですが、先ほど紹介した3つの説以外にもまだまだ説は存在します。

この項目ではそちらについて詳しく解説させていただきたいと思います。

危険が伴う草原へ活動範囲を移した

草原の写真

キリンは元々森の中に生息していましたが、途中で活動範囲を森の中から草原へ移しました。

草原は森の中よりも天敵の数が非常に多く、今まで以上に困難が伴う場所です。

そのため危険が伴う草原に順応するために首が伸びたのではないかという説が存在します。

先ほど紹介したダーウィンの自然選択説と同じですね。

首が長いと餌が食べやすくなるだけではなく、外敵の存在にいち早く気付くことができます。

水を飲むため

水を飲んでいる犬の写真

キリンは首が短いと池などの水を飲む際に前足を折りたたまなければ飲むことができません。

水を飲んでいる途中に外敵が近くまで来てしまうと立ち上がる前に襲われてしまいます。

そのため水を飲むために首が長くなったという説が存在します。

首が長いと立ったまま水を飲むことができるため、外敵が現れた際にも逃げやすくなりました。

首が成長するウイルスに感染した

ウイルスの写真

一見ふざけているようにも見えますが(笑)、この推測には納得できる事実が存在します。

それはキリンの首が成長する途中の化石が一つも見つかっていないということです。

つまり、首が短い時の化石と首が長い時の化石しか見つかっていないということになります。

このことから首が成長するウイルスに感染したから首が長くなったという説が生まれました。

成長する途中の化石だけ見つかっていないということは・・・もしかしたらこの説も正しいのかもしれませんね。(笑)

まとめ

キリンの首はなぜ長いのか解説させていただきました。

今回紹介させていただいた内容をまとめると次のようになります。

キリンの首が長い理由はまだ解明されていない

以下のように様々な説が存在するが定かではない

「高い所の餌を食べようとしたら伸びた」

「親の獲得形質が遺伝した」

「突然変異した」

「危険な草原で生活するから」

「水を飲みやすくするため」

「ウイルスに感染」

キリンの首が長い理由はまだ解明されていません(何度もすいません笑)。

間違えないように気をつけてくださいね。(笑)

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