皆さんはキイロハギという生き物をご存知でしょうか?
キイロハギとは黄色い体と尖った口が特徴の非常に綺麗な海水魚です。
また、飼育下においては水槽が映えるという理由で人気を集めています。
さて、そんなキイロハギですがどのような生活をし、どのような特徴を持っているのかご存知でしょうか?
今回はキイロハギの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
早速見ていただきましょう。
目次
キイロハギとは?
名前 | キイロハギ |
英語 | Yellow surgeon |
学名 | Zebrasoma flavescens |
分類 | スズキ目 ニザダイ科 ヒレナガハギ属 |
体長 | 約4~20cm |
体重 | 不明 |
生息地 | インド洋,紅海,太平洋西部 中部 |
餌 | 藻類 プランクトン |
キイロハギとはスズキ目ニザダイ科ヒレナガハギ属に分類される海水魚で、インド洋や紅海、太平洋などに生息しています。
キイロハギは暖かい海を好んでおり、水温が約24~26度の珊瑚礁やライブロックに生息しています。
ライブロックとは微生物が群がっている死んで風化した珊瑚のことを指しています。
キイロハギの食性は雑食で藻類やプランクトンなどを食べていますが、食事のほとんどが藻類となっています。
キイロハギはかなり草食寄りの魚であるということが分かりますね。
ちなみにキイロハギは他のニザダイ科の仲間と比べると体がかなり小さくなっています。
キイロハギの生態とは?
キイロハギはどのような生活をし、どのような特徴を持っているのでしょうか?
この項目ではキイロハギの生態について詳しく解説させていただきたいと思います。
臆病な性格をしている
キイロハギは非常に臆病な性格をしています。
そのため外敵を見つけると自分の住みかである珊瑚礁やライブロックへ素早く逃げ込みます。
ですが、縄張り意識は非常に強いため自分の領域に入ってきた者に対しては容赦ありません。
また、飼育下で他の魚と一緒に泳がせた場合でも喧嘩をすることはほとんどありません。
キイロハギは臆病な性格ですが同時に穏やかな一面も持ち合わせています。
成長が遅い
キイロハギは成長が非常に遅い魚です。
キイロハギは最大で20cm近くまで成長することが確認されていますが、ここまで大きくなるにはかなりの時間がかかります。
また、キイロハギの寿命は約10年と言われていますが生きている間に体長が20cmまで到達する個体はあまり存在しません。
ちなみに飼育下では成長速度が更に遅くなり、体長が10cmに満たないまま死んでしまうことも少なくないそうです。
泳ぐことが好き
キイロハギは泳ぐことが好きな魚です。
性格こそ臆病ですが巣を放り出して泳ぎに夢中になる時もあります。
あまりに泳ぎ回るため飼育下では大きめの水槽でないと買うのが難しいと言われています。
成長するにつれて深い所を好むようになる
キイロハギは成長するにつれて深い所を好むようになります。
キイロハギは幼少期を浅瀬にある珊瑚礁やライブロックで過ごしますが、成長すると深い所にある珊瑚礁やライブロックで過ごすようになります。
また、キイロハギは幼少期を群れで過ごしますが成長するにつれて単独行動を取るようになります。
キイロハギは他の魚とはそこそこ仲が良いですが、同種同士だと縄張り争いなどが原因で喧嘩をすることがよくあります。
キイロハギが成長するにつれて単独行動を好むようになるのは喧嘩を避けるためです。
ちなみに飼育下でもキイロハギの混泳は危険とされており、基本的に一匹のみでの飼育が推奨されています。
雑食である
キイロハギは雑食の魚です。
先ほどにもちらっと紹介しましたが、キイロハギは食事のほとんどを藻類で済ませています。
キイロハギが生息している珊瑚礁やライブロックには褐虫藻などの藻が共生していることがあります。
もしかするとこれらを食べたことで自然と藻類を食べる習慣が身に付いたのかもしれませんね。
ちなみに水槽の中に発生した藻などを食べるお掃除役として買われることもあるそうです。
まとめ
キイロハギの生態について解説させていただきました。
今回紹介した生態をまとめると次のようになります。
・臆病な性格をしている
・成長が遅い
・泳ぐことが好き
・成長するにつれて深い所を好むようになる
・雑食である
キイロハギはおちょぼ口がチャームポイントの非常にかわいい魚です。
一度育ててみてはいかがでしょうか。(笑)
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